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「元気な姿 思い出す」 岩手・宮城内陸地震から12年 宮城・栗原で遺族ら追悼

犠牲者を悼み手を合わせる遺族ら=14日午前8時45分ごろ、宮城県栗原市栗駒耕英

 死者17人、行方不明者6人を出した2008年の岩手・宮城内陸地震は14日、発生から12年を迎えた。最大被災地の宮城県栗原市では、栗駒耕英地区と花山地区それぞれの慰霊碑前で遺族らが祈りをささげた。
 7人が犠牲となった栗駒耕英地区の駒の湯温泉では、住民ら約30人が地震発生時刻の午前8時43分に黙とうした。
 駒の湯温泉を守る菅原昭夫さん(64)は、母チカ子さん=当時(80)=と兄孝夫さん=同(58)=について「元気な時の姿を思い出し、会いたくなる」と声を詰まらせた。
 地元で民間の野外活動施設に携わる塚原茉衣子さん(36)は夫、子ども3人と花を手向けた。「震災を風化させないためにもここに足を運び、思い出す必要があった」と語った。
 花山農山村交流センター前の慰霊碑では、渓流釣りに来て行方不明になった宮城県七ケ浜町の会社員池端桂一さん=当時(44)=の家族が手を合わせた。妻の志津江さん(57)は「13回忌の節目になるが、今年も家族そろって報告に来られた」と話した。
 栗駒山中に山菜採りに来て土砂崩れに巻き込まれたとみられる山形県金山町の農業高橋伸好さん=当時(56)=と妻美也子さん=同(50)=の次男で東根市の会社員、裕二さん(29)は、両親に誘われたが雨が降っていたので一緒に行かなかったという。「この日が近づくと思い出して眠れなくなる」と涙を拭った。


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2020年06月16日火曜日


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