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地上イージス計画停止 秋田知事「賢明」 秋田市長「無責任」 中止ではなく「停止」不信感も

佐竹敬久知事

 政府がイージス・アショア配備計画のプロセス停止を発表した15日、陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)が配備候補地とされてきた秋田県内では、突然の停止決定に驚きと憤り、不信感が広がった。
 県によると午後5時20分ごろ、佐竹敬久知事に河野太郎防衛相から電話で計画停止の連絡があった。
 佐竹知事は「ブースターの落下位置をコントロールすることは安全確保に不可欠。改修には多額の費用と相当の期間を要し、現行の配備計画を停止することは賢明な判断」との談話を出した。
 一方、穂積志秋田市長はコメントで「事前に連絡もなく、突然プロセスを停止するとの報道がなされた。地元が振り回されてきたことは誠に遺憾。防衛省の姿勢は無責任と言わざるを得ない」と憤った。
 「安全面に問題があるのであれば停止は当然だ」と受け止めるのは自民党県連副会長の鶴田有司県議。「国防上必要で、安全だという前提で(配備に)賛成してきた。防衛省は今後の防衛政策を明らかにしてほしい」と注文を付けた。
 秋田市議会の岩谷政良議長は「中止ではなく、停止というところに、まだ何か可能性を含んでいるように感じる」といぶかる。
 演習場周辺の16町内会でつくる新屋勝平地区振興会の佐々木政志会長(70)は「あまりに急な話で驚いている。中止ならばよかったが、停止ということはいずれ計画が動きだす。新屋は適地ではないと引き続き訴えたい」と語った。

[イージス・アショア]イージス艦と同様のレーダーやミサイル発射装置で構成する地上配備型の弾道ミサイル迎撃システム。陸地にあるためイージス艦と比べ常時警戒が容易で、長期の洋上勤務が必要ないため部隊の負担軽減につながるとされる。政府は2017年、2基の導入を閣議決定した。配備候補地として陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)、陸自むつみ演習場(山口県萩市、阿武町)を選定した。地元では、レーダーの電磁波による健康被害などに強い懸念が出ていた。


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2020年06月16日火曜日


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