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小学校に家庭用エアコン「扇風機で冷気循環」 仙台市教育長が強調

仙台市役所

 仙台市教委が業務用エアコン設置が間に合わない小学校51校に家庭用を1教室に1台ずつ配備する方針を巡り、16日の市議会6月定例会代表質疑で「1台で足りないのは明らか」「学習環境が保たれない」などと質問や指摘が相次いだ。
 佐々木洋教育長は答弁で「業務用エアコンに冷房能力は及ばない」と認める一方、「複数の扇風機で教室内の冷気を循環させる。エアコンは始業前から稼働させ、カーテンで直射日光を避ければ一定程度、室温を下げられる」と強調した。
 市立小中学校が保有する扇風機は約7000台ある。このうち業務用の約300台は校舎の構造上、家庭用エアコンも設置できない学校に配備し、移動式の冷風機と併用するとした。
 51校では「学習活動中の児童に適度な水分補給を促し、状況に応じてマスクを外すなどソフト面の熱中症予防対策も講じる」と説明し、教室の学習環境の改善に取り組む姿勢を示した。
 前年度中に完了する計画だった業務用エアコン設置が遅れた理由に関し、佐々木教育長は工事の入札不調が続いたことを挙げ「有資格者の確保が難しい状況が判明し、確保できる期日以降に工事に着手することにしたため」と釈明した。
 質問した議員は「いろいろな要因が語られたが、結果が全てと言わざるを得ない。設置が間に合わないことで(家庭用配備の)3億円の負担が新たに生じている」と対応を批判した。


2020年06月17日水曜日


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