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1964年の新潟地震の余震か 昨年の新潟・山形地震 東北大・遠田教授「空白域で発生」

 マグニチュード(M)6.7を記録した昨年6月の新潟・山形地震について、1964年の新潟地震(M7.5)と密接な関係があり、同地震の余震とする見方が浮上している。専門家は新潟・山形地震の余震が新潟地震の余震の空白域を埋めるように分布し、相互に補完する関係がうかがえると指摘する。
 両地震は新潟県沖から北海道沖にかけて南北に延びる「日本海東縁」の地震多発地域で発生。震源は新潟・山形地震が両県境沖の離島「粟島」(新潟県粟島浦村)の北側、新潟地震が同島の南側と近接する。
 東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授(地震地質学)によると、新潟地震直後2週間の余震の分布と、新潟・山形地震直前までの20年間の周辺の全地震の分布がほぼ一致し、新潟地震から50年以上たった今も同地震の余震が続いている。
 粟島の北側の一部は、新潟地震の余震の空白域となっていたが新潟・山形地震の震源となり、その後の観測で同地震の余震が集中していることが判明した。
 遠田教授は「新潟・山形地震は新潟地震と無関係ではなく、広い意味でその余震との見方ができる。日本海東縁で過去に大地震が発生した地域では、M7以上の確率は下がっても、M6程度の余震が発生しやすい状況が続く」と指摘する。
 大地震の余震は数十年から100年以上継続し、83年の日本海中部地震や93年の北海道南西沖地震の震源域では今も小地震が多く発生しているという。
 新潟・山形地震は昨年6月18日の本震発生から同8月31日にかけ、最大震度1以上を観測する余震が53回発生。気象庁は3月、同地震に伴う地震活動の震源分布に関し「新潟地震の余震や最近の微小地震活動の分布と相補的であるようにみえる」との見解を示した。
 新潟地震は64年6月に発生し、新潟県村上市に4メートルの津波が到達した。死者26人。地盤液状化や石油タンク火災が問題となった。


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2020年06月17日水曜日


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