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丸森・住ヶ市集落 地元小など協力、集会所復旧

修復を終えた集会所の前で記念撮影する住民ら。前の道路は土砂が堆積したままだ

 台風19号で被災した丸森町向原、五福谷の両地区にまたがる住ケ市集落の集会所が復旧し、今月上旬に利用可能となった。住民は交流拠点の再開を喜び、仮設住宅からも足を運ぶ。家を失った世帯は近隣に集団移転を計画するが、集会所は使い続ける。
 集会所は17戸が利用し、新年会や芋煮会などの地域行事が開かれていた。台風19号では避難場所となったが、近くの五福谷川が氾濫して濁流が流れ込んだ。住民はさらに別の場所に逃れ、無事だった。
 町内の私立啓明宮城小やボランティア団体が修復の協力に名乗りを上げ、床の張り替えや清掃に取り組んだ。
 地元の民生委員佐久間新平さん(71)は「被災直後、復旧できないと思っていた。集会所は地域にとって大切な憩いの場であり、感謝しかない」と語る。
 住民たちは今月7日、啓明宮城小を運営する宮城明泉学園(仙台市)のジャン・ブローマン理事長(69)らを集会所へ招き、謝意を伝えた。
 集落の家屋は約半数が全壊や大規模半壊となり、集団移転に集落内外の12世帯前後が参加する予定。集落から500メートルほど離れた場所に用地を確保できる見通しという。
 中心となって準備する佐久間さんは「集落活動を継続するため、近くに候補地を探した」と説明。移転後も行事は集会所で開く。
 佐久間さんらは当初、国の防災集団移転促進事業を要望したが、町は災害危険区域の設定などで移転に3年半以上かかる可能性があるとして、事業を復旧・復興計画に盛り込まなかった。住民は町独自の支援制度などを活用し、集団移転を目指している。


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2020年06月18日木曜日


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