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自民秋田県連は困惑 地上イージス計画停止 振り回され恨み節

 陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)を候補地としてきた地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の計画停止を受け、自民党秋田県連内に困惑が広がっている。防衛省の不手際が2019年の参院選で逆風となったこともあり、国に振り回された県連内からは恨み節が漏れる。
 「計画のずさんさが指摘される中で、国は(ブースターの問題を)予想できたのではないか」。18日の県議会自民党会派の政策検討会議で、迎撃ミサイルの技術的問題を理由とした突然の決定に疑問や戸惑いの声が上がった。
 会議後の県議会一般質問では、柴田正敏県議が配備計画停止に言及。「これまでみんなを悩ませ、苦しめてきたのは何だったのか」と吐露した。
 配備計画を巡っては、19年6月に防衛省の調査報告書のミスが発覚。住民説明会での職員の居眠りなど相次ぐ失態で地元の反発が強まった。
 翌7月の参院選では、防衛省の一連の不手際が逆風となり、党公認の現職候補が野党統一候補の新人に敗北。県連幹部は「あんなに厳しい選挙は初めてだった」と振り返る。県連は選挙総括資料で「ずさんな調査や居眠りといった不手際への怒りが相手候補に有利に働いた」と結論付けた。
 ある若手県議は「防衛省との勉強会も開き、国防に必要だと賛成してきた。安全だとしてきた配備計画の前提が覆された。いいかげんにしてほしい」と憤る。
 県連副会長の鶴田有司県議は「県民の安心安全を担保できないのであれば停止は仕方ない」と理解を示しつつ、「われわれも県内の候補地10カ所を現地調査するなどさまざまに取り組んできた。防衛省は今後の国防政策をしっかり説明してほしい」と訴えた。


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2020年06月19日金曜日


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