宮城のニュース

日本酒ゆっくり熟成 大崎・鳴子ダムで貯蔵実験開始

ひんやりとした空気のトンネルに日本酒が次々運び込まれた

 宮城県大崎市鳴子温泉の鳴子ダムで19日、ダム内の点検用トンネルなどに日本酒を貯蔵して長期熟成酒を開発する実験が始まった。
 同市の酒造会社「一ノ蔵」が、鳴子で温泉熱を使って加温熟成させた酒「Madena(までな)」を3カ所のトンネルに搬入した。2013年、15年、16年に仕込んだ酒瓶(720ミリリットル入り)を100本ずつ計300本用意した。さらに、長期熟成に適した日本酒を探るため、吟醸酒など14種類の酒も230本運び入れた。
 実験期間は4年。3カ月や半年ごとに試飲して熟成度を確かめる。一ノ蔵商品開発室の菊池智子室長は「熟成すると香りが落ち着いてくる。熟成感とまろやかさが伝わる酒になってほしい」と期待を込める。13年産の「Madena」は23年にも発売する見込み。
 実験は東北地方整備局鳴子ダム管理所と大崎市が連携した試み。みやぎ大崎観光公社も60本の日本酒を貯蔵した。公社はダムを利用した観光ツアーなどで熟成酒を活用していくという。「伯楽星」の銘柄で知られる同市の新沢醸造店も実験に参加する予定だ。
 ダム管理所によると、トンネル内は季節を通じて温度が13度に保たれ、熟成に適しているという。実験は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で搬入が2カ月遅れた。佐藤徳男所長は「治水利水だけではなく、地域経済にも寄与するダムになりたい。新たな鳴子名物にしたい」と意気込んでいる。


関連ページ: 宮城 経済 新型コロナ

2020年06月21日日曜日


先頭に戻る