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空きテナントを現代美術ギャラリーに 仙台フォーラス、苦戦の一番町活性化へ新企画

新設するギャラリーについて打ち合わせをする関本さん(右)と向当さん=18日、仙台市青葉区の仙台フォーラス

 仙台市青葉区一番町のファッションビル「仙台フォーラス」に7月上旬、現代美術のギャラリーがオープンする。同区大手町の「ギャラリー ターンアラウンド」が空きテナントを利用して開設する。同ギャラリーの関本欣哉代表(44)は「作品やイベントを通して持続可能な社会を考える場にしたい」と意気込む。
 仙台フォーラスがある一番町商店街は近年、JR仙台駅周辺に商業施設が増えた影響で苦戦を強いられている。仙台フォーラスも服飾だけでなく、ダンススタジオの開設やイベントの企画など新しい試みを展開しているが、館内には空きテナントが見られる。
 ギャラリーの開設は、関本さんが仙台フォーラス関係の仕事をする友人から、空きテナントの有効活用の相談を受けたのがきっかけだった。関本さんは美術家が社会活動をし、企業が支援する欧米の例を紹介し、館内に作品発表の場を設けることを提案。同社も興味を示し案を採用した。
 具体的には、横浜トリエンナーレ(7〜10月、横浜市)に参加するなど国内外で活躍する美術家青野文昭さん(52)=青葉区=の作品を7月上旬から2階の空きテナントに設置する。
 7月下旬からは、土地の歴史などをテーマに映像やインスタレーションを発表し、全国的に注目されている佐々瞬さん(33)=同=らの作品を7階の空きテナントに展示する計画だ。
 仙台フォーラス営業企画グループの向当(こうとう)和貴さん(27)は「美術館とは違い、アートに関心を持たない方も多く訪れるので、どんな反応が出てくるのか楽しみ。地域の事業を創出する役割を担いたい」と語り、商店街の活性化につながることを期待する。
 関本さんは「新型コロナウイルスや景気低迷の影響で、若者は未来に希望が持てず、無力感に包まれている。作品が持つ力を体験する場を設けることで、環境問題や新型コロナなど社会課題を解決する方法を商業施設やそこに集う人々と考えていきたい」と話す。


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2020年06月21日日曜日


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