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ライブハウスを救え 仙台の11バンドがアルバム配信、収益寄付へ

感染拡大前のフライングサンで演奏するソンソン弁当箱。音楽を愛する若者たちの成長の場だった

 新型コロナウイルスの影響で営業自粛が続き、苦境にある仙台駅東口のライブハウスを救うため、拠点とする地元の11バンドが支援に乗りだした。協力してアルバムを制作、配信し、手数料を除いた収益を寄付する。メンバーたちは「世話になった恩返しがしたい。全国のライブハウス支援の一つの形を、仙台から発信したい」と話す。

 11バンドが支援するのは、ライブハウス「FLYING SON(フライングサン)」(仙台市宮城野区榴岡)。開設から16年間、若者たちの音楽の発信基地となってきた。今年は3月に数回ライブを開催した後は、一部営業を除き休業状態が続いている。
 ホームグラウンドの苦境を目の当たりにして、常連のバンド仲間が結集した。当初はコンサートの開催を目指したが、新型コロナの感染拡大を受けて断念。楽曲配信の収入で支えるプロジェクトを思い付いた。
 出来上がったアルバム「仙台新人類 セーブ・フォー・フライングサン」は、各バンドが1曲ずつ提供し計11曲を収録。配信サイト「OTOTOY」を通じ3カ月限定で配信している。ダウンロード料金1500円のうち、手数料を除いた収益が支援に回る。
 時節なりの工夫も凝らした。新曲「カースト(ステイホームバージョン)」を提供した、参加バンドのリーダー格「ソンソン弁当箱」のメンバー5人は「3密」回避のため、スタジオ入りせずインターネット上のやりとりだけで録音した。
 5月28日に配信開始後、ダウンロード数は伸びている。「ソンソン−」のボーカル梶賀哲平さん(30)=千葉県松戸市=は「地元のバンドはみんな、フライングサンのステージに育てられた。親のような存在で力になりたかった」と話す。
 フライングサンの佐々木章宏店長(40)は「音楽に打ち込んでいる若者を応援しようと頑張ってきてよかった。状況が整い次第、再開したい」と感謝する。
 連絡先はフライングサン022(297)6304。配信サイトのアドレスはhttps://ototoy.jp/_/default/p/555433


2020年06月22日月曜日


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