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「白紙撤回を」「検証必要」 地上イージスに秋田県議から批判や疑問

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画停止を巡る21日の河野太郎防衛相と佐竹敬久秋田県知事の会談を受け、県議会では22日、停止を評価する意見の一方、批判や疑問の声が上がった。各会派は同日、連名で陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)の配備計画の白紙撤回を求める意見書を議会事務局に提出した。

 最大会派、自民党の鶴田有司会長は停止を評価しつつ「県民の心配の種を取り除くためにも、一刻も早く白紙撤回を明言してほしい」と強調した。
 第2会派のみらいの渡部英治代表は停止に理解を示したが、「停止理由がブースター改修のコスト面など、国側の都合なのが引っ掛かる。新屋は適地ではないと明言してほしかった」と訴えた。
 社民党の加藤麻里代表は「われわれの声が国に届き、停止という形につながった。今回の件が、県民が国の施策に疑いの目を持つきっかけになったのではないか」と語った。
 「地上イージスの問題点はブースターだけではない」と指摘するのは共産党の加賀屋千鶴子代表。「自分たちの立場を守るための落としどころとしてブースターを選んだのだろう」と皮肉った。
 次の世代につなぐ会の沼谷純代表は「住民の安全が担保されていない欠陥商品を押し付けられていたことが分かった。防衛省は配備に向かったプロセスをしっかり検証する必要がある」と注文を付けた。
 公明党の松田豊臣代表は「なぜこのタイミングなのか、計画段階で分からなかったのか。当初の計画がずさんだ」と批判した。人口減少に立ち向かう県民行動会議の小野一彦代表は「県議会が一丸となり白紙撤回に持っていく必要がある」と力を込めた。

◎知事「当然中止に」

 秋田県の佐竹敬久知事は22日、県議会6月議会の本会議で、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の計画停止を巡る河野太郎防衛相との会談について報告した。「安倍晋三首相と河野氏の発言を鑑みれば、当然中止または撤回される」との考えを示した。
 佐竹知事は、21日の会談で河野氏からミサイルのブースターを正確にコントロールできず、改修に相当な期間と費用を要するとの説明を受けたと報告。「住民の安全確保に懸念があるのであれば(停止は)当然のことだ」と述べた。


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2020年06月23日火曜日


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