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シカ駆除肉をピューマの餌に 盛岡市動物公園が28日観察イベント、害獣問題考える契機に

駆除されたイノシシを食べるタフ=18日

 盛岡市動物公園は28日、農作物被害防止のため駆除されたシカを、飼育するピューマに餌として与えるイベントを開く。肉食動物本来の食事を観察してもらうとともに、ほとんどが廃棄される駆除動物の肉の活用を通じ獣害問題を考える。
 イベントは、獣害問題などに取り組む団体「ワイルド・ミート・ズー」(福岡市)との共催。感染症のリスクを避けるため、福岡県内の専用処理場で内臓などを取り除き、殺菌されたシカを用意する。
 本番に向けた練習会が18日にあり、雄のピューマ「タフ」(1歳)にイノシシを与えた。最初は恐る恐るといった様子だったが、慣れると毛をむしり、皮をはいで肉に食い付いた。
 農林水産省などによると、シカやイノシシによる農作物被害は年間100億円以上。全国で100万頭以上が捕殺されているが、処理費用がかさむため、ほぼ廃棄されている。
 ワイルド・ミート・ズーは全国の8動物園で同様のイベントを開いているが、東北では初めて。市動物公園は安定的に餌が確保できれば定期開催を検討する。
 市動物公園飼育員と団体理事を兼務する伴和幸さん(33)は「野生動物の命の在り方や、人間との共存について考えてもらいたい」と呼び掛ける。
 イベントは午後2時から。連絡先は市動物公園019(654)8266。


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2020年06月25日木曜日


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