広域のニュース

東北企業、株主総会で3密回避徹底 議決権の事前行使で時短

新型コロナ対策として受付にパーティションが設置された七十七銀行の株主総会=26日、仙台市青葉区

 2020年3月期の決算を発表した上場企業の株主総会がピークを迎えた26日、東北の企業12社が総会を開いた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、各社は入り口での検温や座席間隔を広くするなどの対策を徹底。「3密」回避のため事前の議決権行使を呼び掛け、総会の時間短縮にも協力を求めた。来場した株主も少なく、例年とは様相が異なる総会となった。
 七十七銀行は仙台市青葉区の本店で開催。例年は4階の会場前に設置する受付を、本店玄関前に移した。来場した株主は昨年の約4分の1にとどまる117人で、窓口が混雑することはなかった。
 小林英文頭取は株主から新型コロナの地方経済への影響を問われ「収束までは市場も上がったり下がったりだろう。効率化を図り、地域経済をしっかり支えたい」と述べた。
 温泉施設スパリゾートハワイアンズ(いわき市)を運営する常磐興産(同)は東京都内で開催した。2年前に同じ会場で用意した450席を155席に減らし、お土産の提供も見合わせた。
 同社は7月1日、日帰り施設と一部宿泊施設の営業を再開する。新型コロナによる影響は読み切れず、21年3月期の業績予想は未定のまま。同社によると株主の質問もコロナ対策に集中し、井上直美社長は「来場者に不便をかけるが、安全を第一に考えて営業再開したい」と述べた。
 仙台市内のホテルであった東洋刃物(富谷市)の総会には、例年の約半分の26人が出席。新型コロナに伴う設備投資需要の減退が懸念される中、清野芳彰社長は「顧客志向のものづくりを通して競争力を一層高めたい」と強調した。
 監査報告の省略などで例年より15分ほど短い約25分で終了した。清野社長は「多くのOBに出席を遠慮していただき、いつもより閑散としていた」と言う。
 住宅資材の山大(石巻市)は石巻市内で総会を開き、経常損益と純損益が赤字に転じた決算を報告。出席した26人の株主から質問はなく、約15分で終了した。
 高橋暢介社長は終了後「新型コロナの情報を瞬時に捉え、業績の向上に努めたい」と語った。
 大東銀行(郡山市)は5月にネット金融大手SBIホールディングス(東京)が筆頭株主となったが、この日の総会では特段の言及はなく、25分で終了した。


関連ページ: 広域 経済 新型コロナ

2020年06月27日土曜日


先頭に戻る