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先生は95歳 山形・村山の大沼さん、高3に過酷な体験語る

高校生を前に抑留体験を語る大沼さん(右)と聞き手を務めた下山さん

 太平洋戦争後の約5年間、旧ソ連によりシベリアに抑留された村山市の大沼義男さん(95)が25日、山形県最上町の新庄北高最上校で特別授業を行った。高校3年生21人に過酷な体験を語り、戦争と平和について問い掛けた。
 大沼さんは同市出身。14歳だった1939年に満蒙(まんもう)開拓青少年義勇軍の一員として当時の満州(中国東北部)に渡り、19歳で関東軍に入隊した。「負けるとは思っておらず、戦争への抵抗感はなかった」と振り返る。
 終戦後、列車に乗せられシベリアのコムソモリスク収容所へ。仕事は鉄道建設関連の道具修理などで、冬は零下42度の屋外で働くこともあった。49年に帰国。大沼さんは「戦争は本当に惨めなもの。若い人には絶対経験してほしくない。語り継いでもらわないといけない」と涙ながらに語った。
 特別授業は、親族に抑留者がいる竹岡稔教諭(55)が政治・経済の授業の一環で企画した。村山市の自宅で「小さな小さな平和祈念館」を開く下山礼子さん(69)が聞き手を務めた。3年細谷涼さん(17)は「当時の様子が想像でき、私たちの知らないことがよく分かった。より若い世代に引き継いでいきたい」と話した。


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2020年06月28日日曜日


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