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北から南へ列島お酌リレー 酒造会社64社が動画 ラストは全社で「乾杯」

南部美人の久慈社長(左)から酌を受ける萩野酒造の佐藤陽平社長

 47都道府県の酒造会社計64社の経営者らが、お酌のリレーで北海道から沖縄まで縦断する動画を制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。新型コロナウイルスの収束を祈り、医療関係者らへのエールを込めて見る人と一緒に乾杯する趣向だ。
 「繋(つな)げ 47都道府県乾杯リレー 今こそ國酒の力で日本を笑顔に」と題した動画を制作したのは、「國酒」と呼ばれる日本酒、焼酎、泡盛の蔵元でつくる「國酒オールスターズ」。東北からは八戸酒造(八戸市)、南部美人(二戸市)、萩野酒造(栗原市)、内ケ崎酒造店(富谷市)、秋田清酒(大仙市)、小嶋総本店(米沢市)、出羽桜酒造、水戸部酒造(天童市)、金水晶酒造店(福島市)の9蔵元が参加した。
 動画は3分。2分割された画面の左から、北海道の男山酒造の蔵元が自社の酒瓶を傾けて酒を注ぐと、右の八戸酒造の蔵元が持つ器に酒が注がれる。次は八戸酒造から南部美人へ、南部美人から萩野酒造へ、と64蔵がお酌をつなぐ。
 最後は見る人に向けて酒が注がれ、「せーのっ!」の掛け声で64蔵元が画面に登場して乾杯する。「繋げ」の題字は、NHK大河ドラマ「龍馬伝」の題字で知られる書家紫舟さんが趣旨に賛同して書いた。
 制作のきっかけは、3月に始まった蔵元らのオンライン飲み会。感染拡大に伴う外出自粛が広がり、週1回、オンラインで集ううち「蔵元で何かしよう」と検討が始まった。5月初旬、17蔵元で星野源さんの曲「うちで踊ろう」をアレンジした「うちで飲もうよ」を歌う動画を公開。次は47都道府県一体で取り組みを、とアイデアを練り、仲間を広げた。
 企画にかかわった南部美人の久慈浩介社長(48)は「乾杯は祈りを込めて行うもの。酒蔵は100年以上の歴史があり、疫病の歴史にも打ち勝って生き残ってきた。心を一つにして『大丈夫だよ、頑張ろう』と発信したかった」と話す。感染収束後、実際に集まり動画の「リアル版」を開催するのが目標という。
 動画はhttps://youtu.be/h2I--2FhVdE

乾杯リレー動画の締めくくりに、見る人に向かい「乾杯」する64蔵元(ともにユーチューブから)

関連ページ: 広域 経済 新型コロナ

2020年06月28日日曜日


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