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ドローン関連企業、南相馬に集積 市は雇用創出に期待

テストに向けドローンの試作機を整備するスペースエンターテインメントラボラトリーの金田社長(右)=南相馬市内

 小型無人機ドローンの開発を手掛ける企業が南相馬市に集積している。7月に開所の市産業創造センター(原町区)に入居が決まった12社のうち、半数の6社がドローン関連。近くの福島ロボットテストフィールド(RTF)を活用できることに加え、周辺の海や川で試験飛行しやすいこともメリットになっており、来年から製品化に乗り出す企業もある。
 ドローン専業のテラ・ラボ(愛知県春日井市)はRTFの研究棟に入居した昨年9月以降、主に飛行機タイプのドローンを飛ばす際に使う「車両型管制センター」を開発してきた。災害対応や航空測量の現場を想定し、移動しながらドローンを制御する装置という。
 今年9月、市産業創造センターに移る。高橋良輔技術部門長は「来年は国の補助金を利用して市の復興工業団地に生産拠点を建設する予定だ」と話す。7月に入居するスペースエンターテインメントラボラトリー(東京)も、飛行機タイプのドローンを開発中。水上で発着できるのが特長で、試験飛行に福島県浪江町の請戸川河口や南相馬市のため池、相馬市の海岸などを利用している。
 「地元の理解もあり、東京に比べずっと実験しやすい」と金田政太社長。水難救助や水産業での利用を目指し、来年度中に飛行時間2時間、航続距離約140キロのドローンの製品化を計画する。
 他の4社はドローンのメンテナンスや高性能プロペラの開発などに当たる。全6社が県外企業で、スタッフが必要に応じて南相馬を訪れて試験などに取り組むケースが多い。市は「地元に根付き、雇用を生んでほしい」(商工労政課)として経営や起業を支援していく構え。


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2020年06月29日月曜日


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