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復興進む名取・閖上に食品スーパー開業 産直充実、仙台からも誘客

大勢の来客でにぎわったゆりあげ食彩館=1日、名取市閖上

 東日本大震災からの復興まちづくりが進む名取市閖上地区で、食品スーパーの伊藤チェーン(柴田町)が運営する商業施設「イトーチェーンゆりあげ食彩館」が1日開業し、大勢の来店客でにぎわった。震災後、同地区にスーパーが出店するのは初めてで、地域の復興に弾みがつきそうだ。
 ゆりあげ食彩館は県道塩釜亘理線沿いの市有地約1万7200平方メートルに整備された。鉄骨平屋で延べ床面積約5700平方メートル、売り場面積約4300平方メートル。核店舗のスーパーをはじめ、ドラッグストアのマツモトキヨシ、100円ショップのセリアなどが入る。
 産直に力を入れ、県南地域最大級という広さ約330平方メートルの農産物コーナーには、地場の野菜や果物などが並ぶ。いけすを設けた鮮魚コーナーでは、地元の水産加工品などを販売。フードコートもある。
 店舗の一角には、市内7カ所の障害福祉サービス事業所で作られた木工品や陶芸、野菜などを販売する「てて・マルシェ」と、市のPRコーナーも設けた。
 市内だけでなく、仙台市や県南部から広く誘客する考えで、来客数は平日2000人弱、日曜は3000人以上を見込む。伊藤吉一社長は「閖上を盛り上げ、地域の皆さんに喜んでもらえる店にしたい」と話す。
 地区の災害公営住宅に暮らす加藤明美さん(55)は「昔の閖上には魚屋や商店などがあったが、津波で全部流されてしまった。(スーパーの開店は)待ちに待っていた」と歓迎した。


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2020年07月01日水曜日


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