秋田のニュース

花岡事件75年 大館で慰霊式 後世に語り平和祈る

花岡事件の犠牲者に花を手向ける参列者

 太平洋戦争末期、大館市花岡町の花岡鉱山に強制連行された中国人労働者が一斉蜂起し、多くの死傷者が出た「花岡事件」から75年がたった30日、市主催の慰霊式が十瀬野公園墓地であった。
 市職員や地元住民ら25人が出席した。毎年150人以上が集まるが、新型コロナウイルスの感染防止で規模を縮小。遺族たちは国外か県外在住のため出席を見送った。参列者は慰霊碑に白いキクの花を手向け、犠牲者の冥福を祈った。
 福原淳嗣市長は「遺族の心は癒やされることなく、深い苦しみや悲しみが残っている。事件を後世に語り継ぎ、平和を祈念することが市民の重要な使命だ」と式辞を述べた。
 遺族らでつくる花岡受難者連誼会(れんぎかい)は「歴史の悲劇を繰り返してはならない。戦争に反対し、平和を求めることが日中の両国民の願いだ」と追悼文を寄せた。
 花岡事件は1945年6月30日夜に発生。中国人労働者986人のうち、429人が蜂起前の暴行や事件後の拷問などで死亡した。


関連ページ: 秋田 社会

2020年07月01日水曜日


先頭に戻る