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仙台市の小中学校再開1カ月 「3密」回避へ様変わり、最善求め模索続く

3密を避けるため、教室の外で給食を準備する児童=仙台市青葉区の台原小

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、臨時休校した仙台市立小中学校が6月1日に再開して1カ月がたった。感染を防ぐ「新しい生活様式」に合わせ、「3密」回避の給食やマスク着用での授業など学校生活は様変わりした。安全な環境を目指し、教育現場の模索が続く。
(報道部・伊藤卓哉)

 青葉区の台原小(児童575人)は再開後、給食の配膳方法を見直した。従来は教室の後方に配膳台を並べたが、机同士の間隔が狭くなるため、教室の向かいにある100畳のフリースペースに場所を移した。
 児童は1メートルずつ間隔を空けて配膳台の前を通り、ご飯やおかずを1品ずつ取って席に着く。教室の前方から出て後方から戻ると決め、動線は一方通行にした。教員が扉の前で合図し、接触機会を徹底的に減らす。
 佐藤由美校長は「感染を防ぐため、校内のスペースをどう有効活用するか教員で知恵を出し合った。3密を避ける方策が他にないか試行錯誤したい」と話す。
 授業中はマスク着用が当たり前になったが、コミュニケーションが難しくなったのは否めないという。
 宮城野区の岩切小(1162人)。再開当初、教員はマスク着用で授業に臨んだが「先生の表情を読み取りづらく、子どもの不安や緊張が増している」という声が保護者から届いた。
 学校は検討の結果、マスクではなく、透明な防護具「フェースシールド」で口元を覆うことに切り替えた。既に50個を購入し、順次、取り入れていく。
 相沢文典校長は「1年生は例年と比べ、特に緊張している様子がうかがえる。児童の心の微妙な変化を捉え、柔軟に対策を変える必要がある」と強調する。
 児童生徒の下校後は教室内の消毒が日常化した。
 青葉区の仙台一中(生徒631人)は再開後、教員たちが消毒作業に当たったがすぐに負担が重くなった。学校はPTAに応援を依頼し、6月15日から保護者のボランティアが担った。
 7月以降は部活動が本格的に再開し、下校時間が午後6時に延長される。消毒作業の開始も遅くなるため応援は当初6月末までの予定だったが、PTAとの協議で継続が決まった。
 渋谷広司教頭は「消毒作業は毎日のこと。生徒が全員帰宅したフロアから順番に始めるなど、ボランティアの重荷にならないように工夫したい」と語った。


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2020年07月02日木曜日


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