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東北の景況感、落ち込み最大 リーマン以来の低水準に

 日銀仙台支店が1日発表した東北の6月の企業短期経済観測調査(短観)によると、景況感を示す業況判断指数(DI)は全産業でマイナス31となり、3月の前回調査から23ポイント悪化した。下落幅は1974年の統計開始以来、過去最大で、3期連続の悪化。リーマン・ショックで落ち込んだ2009年9月(マイナス36)以来の低水準に急降下し、新型コロナウイルスの影響が鮮明となった。

 製造業はマイナス42で、前回比30ポイント悪化。下落幅は09年3月と並んで過去最大となった。非製造業は19ポイント悪化のマイナス25で、過去2番目の落ち込みだった。ともに3期連続の悪化。
 非製造業では巣ごもり関連の需要により小売りが唯一改善し、12ポイント上昇のマイナス6。厳しい来客減に直面する宿泊・飲食サービスは24ポイント低下のマイナス87、理容・美容や学習塾など対個人サービスは63ポイント低下の大幅悪化でマイナス79。タクシーやバスを含む運輸・郵便が27ポイント低下のマイナス39だった。
 製造業は横ばいの化学(マイナス7)を除いて全て悪化。自動車販売の急減とそれに伴う部品供給の減少などが響き、鉄鋼が28ポイント低下のマイナス57、非鉄金属が50ポイント低下のマイナス64、輸送用機械が38ポイント低下のマイナス69だった。
 食料品は家庭内の消費は改善したが、外食や給食、土産物などの回復が進まず9ポイント低下のマイナス44。電気機械は23ポイント悪化してマイナス29。第5世代(5G)移動通信システムの開発やテレワークの需要が好調な半面、車載用機械の落ち込みが大きかった。
 規模別では大企業の製造業が48ポイント悪化のマイナス57、非製造業が4ポイント悪化のマイナス9。中堅中小企業は製造業が29ポイント悪化のマイナス41、非製造業が18ポイント悪化のマイナス25だった。県別は表の通り。全県で大きく落ち込んだ。
 調査の回答期間は5月28日〜6月30日で、新型コロナによる外出自粛や緊急事態宣言発令・解除後の影響も含まれている。9月の見通しは全産業で横ばいのマイナス31だった。
 岡本宜樹支店長は「見通しは不透明だが、企業はこれ以上落ち込むとは予想しておらず、徐々に回復していくことへの期待が大きいように思える」と話した。


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2020年07月02日木曜日


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