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<せんだい進行形>ビアガーデン、密防ぎ乾杯 続々オープン 感染対策に知恵

客との距離を保ってドリンクを出せるよう、台の幅を広げた注文場所=仙台市青葉区の仙台パルコ2
透明な仕切り板を挟み、仙台朝市で扱う海産物を取り分ける従業員=仙台市青葉区の東四ビアガーデン

 新型コロナウイルス禍の中、仙台市内では例年より1カ月以上遅れてビアガーデンが続々とオープンしている。今年は感染拡大の要因となる「3密」を避けるため、ビアガーデンの開放感のある業態に注目が集まる。各店は感染対策と楽しい空間の両立に知恵を絞っている。
(報道部・古賀佑美)

◎マスク入れ配布

 青葉区の仙台パルコ2屋上の「肉食べ放題BBQビアガーデン」は、入場前に客全員の検温を実施した上で、外したマスクを入れるための封筒を配るなど細やかな対応を取る。
 6月上旬、知人と訪れた宮城野区の飲食業石井健也さん(34)は「外でビールを飲むのは気持ちがいい。同業者として感染対策を参考にしたい」と話した。
 ドリンクの受け取り台の幅は約2メートルで、従業員と客との距離を確保する。伊藤亮一店長(34)は「一番のおもてなしは安全安心。親子連れでも利用しやすい空間を目指す」と意気込む。
 青葉区の仙台朝市にある「東四ビアガーデン」は席数を前年の半分に減らし、テーブルの間を約2メートル離した。昨年までは朝市の新鮮な海産物や肉、野菜を客が選び取るバイキング形式だったが、今年は手袋とマスクを着用した従業員が取り分ける。
 猪股忠樹支配人(46)は「客は徐々に増えているが、席を減らしたため満席でも売り上げは前年を下回る。経営が苦しい中でも、衛生管理を徹底して迎えたい」と話した。

◎ステージは中止

 6月26日にオープンした同区のイービーンズ4階「サワー アンド ビアガーデン」。韓国の豚焼き肉サムギョプサルや、凍らせた果物のサワーが売りだ。コースの最安価格は1980円に設定し、若者を中心に集客を図る。
 客の密集を防ぐため、同店で恒例だったダンスや漫才のステージを取りやめ、席も減らした。ビアガーデン運営会社の須田竣也代表(28)は「今年は開店するか正直悩んだ。新型コロナで大変な時だからこそ、息抜きする場所を提供できればうれしい」と語った。
 同区の藤崎本館屋上でのビアガーデンは7月6日に始まる。バイキング形式だった食べ物をパック詰めにし、チケットで販売することに決めた。同区の仙台三越は新型コロナの影響で今年の開催を取りやめた。


2020年07月03日金曜日


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