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「会津の修学旅行」再び 今季初、新潟の児童訪問 感染ゼロが安心材料に

鶴ケ城公園で昼食を取る宮内小の児童ら=2日、会津若松市

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で各地の観光客が減少する中、福島県会津若松市に2日、新潟県の小学校が修学旅行で訪れた。会津地方では今季初の教育旅行受け入れ。同地方は感染者が1人も確認されておらず、その安心感から秋の訪問を検討する県外校も増えている。回復の兆しに関係者は期待を寄せる。

 訪れたのは長岡市宮内小の6年生と引率教職員ら計94人。1泊2日で、初日は飯盛山、鶴ケ城などを見学し、東山温泉の旅館に宿泊した。同校は当初9月に新潟県佐渡市への修学旅行を予定したが、台風やコロナ禍の影響を考慮して会津若松市に変更。時期も前倒しした。
 三沢淳伸校長は「最終決定は1カ月前だったが、感染者ゼロは保護者の安心材料になった」と説明。長岡と会津の幕末の歴史的な縁に子どもたちが関心を持つことにも期待した。
 宿泊先となった「くつろぎ宿新滝」の運営会社の渡部一貴取締役マーケティング部長は「春・秋中心の教育旅行は昨年、系列を含めた2館で年間約100校を受け入れた。今年の春季はゼロだっただけに元気をもらえた」と感謝する。
 7月は他の学校の予約はなく、秋季に期待する。文部科学省の指針に沿って室内の消毒、換気など感染防止策を徹底する考えだ。
 会津若松観光ビューローによると、9〜12月に会津若松への教育旅行を検討する学校は宮城、新潟、千葉各県などの約380校。昨年同時期実績の約1.5倍で、感染リスクが高い首都圏を避け会津若松に変更する例もあるという。市も来訪実績のある学校に厄よけ祈願の赤べこを贈り、つなぎ留めを図る。
 観光ビューローの担当者は「秋に会津を訪れる学校が多くなりそうだが、春が1校もなかった分、昨年1年間の約680校には及ばない見込み。安心して来てもらえる態勢を整え来年以降につなげたい」と語る。


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2020年07月03日金曜日


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