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資源エネ庁、デブリ取り出し装置を公開 グラム単位で回収へ 福島第1

開発したロボットアーム。先端にブラシなどを取り付け、燃料デブリを回収する(資源エネルギー庁提供)

 資源エネルギー庁は2日、東京電力福島第1原発事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)を取り出す装置を初公開した。伸縮するロボットアームを原子炉格納容器に入れ、遠隔操作で1グラム程度ずつデブリを回収する。2021年に2号機で始める試験回収に使用し、デブリの詳しい性質調査につなげる。
 アームは長さ22メートル、重さ4.6トンで高強度のステンレス鋼製。先端に金属ブラシや真空容器を取り付け、粉状のデブリを付着・吸着させて回収する。23年度以降に開始を見込む本格回収に向けて物質特性を解明し、工法の具体化を図る。
 英国で三菱重工などが開発を進めていた。今年8月にも原子炉の構造を模した試験場で訓練を始める。
 デブリ取り出しは第1原発廃炉で最難関の作業。将来は一度に数キロの回収を目指すが、格納容器内は毎時70シーベルトと放射線量が極めて高く、視界も限られる。2号機だけで237トンに上るデブリを全て取り出せるかどうかは見通せていない。
 東電は2、3、1号機の順に取り出しを進める計画。各号機は内部の状況が異なり、装置や工法はその都度検討が必要になる。


2020年07月03日金曜日


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