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杜の都・仙台の顔「勾当台」リニューアル 市懇話会、将来像策定スタート

終戦直後以来のリニューアル期を迎えた勾当台地区。市は市民広場の再整備などに乗り出す=仙台市青葉区

 仙台市は3日、青葉区勾当台地区の将来像「勾当台エリアビジョン」の策定に向け、有識者の懇話会を発足させた。JR仙台駅周辺と並ぶ杜の都の「顔」となる地区で、市役所本庁舎の建て替えなどの大型事業が控える。戦災復興で形成された街は半世紀以上を経て建物が老朽化し、転換期を迎えつつあり、リニューアルを検討する。
 懇話会はまちづくりや都市計画などを専門とする大学教授ら5人で構成する。初会合が市役所であり、市は検討対象として南北は元鍛治丁公園周辺−市役所周辺の約500メートル、東西は愛宕上杉通−晩翠通の約1000メートルの範囲を提案した。
 同エリアでは、市が2028年度の利用開始を目指し、新本庁舎の建設に乗り出す方針のほか、勾当台公園と市民広場の再整備に向け、20年度に基本構想の策定を予定する。定禅寺通では官民組織が歩道やケヤキ並木を活用し、にぎわい創出の社会実験に取り組む。一方、約半数の建物が築40年以上と老朽化が進んでおり、今後は建て替えや改修が相次ぐとみられる。宮城県も老朽化する定禅寺通の東京エレクトロンホール宮城(県民会館)を宮城野区に移転、新築する方針で跡地利用に注目が集まる。
 ビジョンはこれらの動向を踏まえ、勾当台地区の将来像を描き、30年度を目標に都市機能の誘導や施策展開の方向性を示す。懇話会は年度内に3回の会合を重ね、秋ごろ中間案をまとめ、意見公募を経て21年初めごろの策定を目指す。
 初会合では検討エリアの設定に意見が相次いだ。NPO法人まちづくりスポット仙台の岩間友希氏は「西公園なども含め広く捉えた方がいい」と提案。東北大大学院教授の姥浦道生氏は「仙台駅前と比較するなど、都心全体の中で勾当台地区をどう位置付けるかという議論が必要」と指摘した。


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2020年07月04日土曜日


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