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「女川小中学校」完成間近 感染対策し急ピッチで作業

間もなく完成する女川小中学校の建設現場

 8月に開校する宮城県女川町の施設一体型小中一貫教育学校「女川小中学校」の建設工事が最終段階に入った。県外の業者も加わる中、新型コロナウイルスの影響が広がった時期から感染防止への配慮を続け、予定通りの開校に間に合わせた。
 工事は昨年1月に始まり、延べ約6万人が携わる。このうち約2割が県外業者だ。人口約6000の町には今年4月、県外ナンバーの車両が多く行き交う光景を見た一部の町民から「感染が心配だ」との声が寄せられた。
 工事の担当会社によると、3月下旬ごろから全ての作業員を対象に出勤時、非接触型の体温計で検温を実施。朝礼時は全員の間隔を2メートル取り、作業中や昼休みの町内移動の際はマスクの着用を徹底した。
 県外業者の作業員の多くは、石巻市を中心に近隣の宿泊施設に滞在する。緊急事態宣言発令中に迎えたゴールデンウイークは、町が担当会社を通じて県外への帰省の自粛を依頼した。
 新型コロナの影響で海外からの備品や資材が納入されず工期の遅れが懸念されたこともあり、作業員は土日も休まず、急ピッチで工事に当たった。
 2日時点の工事の進捗(しんちょく)率は99%。現場責任者は「かなりタイトな日程だったが、開校を絶対遅らせないという思いで進めた」と語る。町教委教育総務課の担当者は「予定通りの開校でほっとしている。子どもたちの喜ぶ顔が楽しみだ」と話す。
 新校舎は町役場の南側にあり、7月中旬に完成予定。町内の小中学校計2校を一体化し、児童196人、生徒103人が8月23日に新校舎での生活を始める。総事業費は53億5400万円で、国の復興交付金27億4700万円や中東カタールからの支援金8億6800万円を充てる。


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2020年07月04日土曜日


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