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福島名物大わらじがお弁当に 産学官連携で商品開発

大わらじをイメージした「大わらじ福かつ弁当」

 福島市の夏の風物詩「福島わらじまつり」をイメージしたご当地グルメ「ソースかつ」の弁当が4日、JR福島駅のエスパル福島で発売された。名付けて「大わらじ福かつ弁当」。「福かつ」には東日本大震災からの「復活」の願いを込めた。これまで福島になかった名物弁当を作ろうと、市内の学生や企業が連携して商品開発に取り組んできた。
 地元産のエゴマ豚1枚の大きなとんかつを、果物が原料の甘味のある特製ソースで仕上げた。まつりのシンボルの大わらじをイメージし、鼻緒の部分に黄と赤のパプリカを添えた。
 スーパーマーケットいちい(福島市)が製造。郷土料理のひき菜炒(い)り、特産のモモのあんの白玉団子など副菜も詰めた。
 弁当の開発は、市内の学生らからの「福島ならではの弁当がない」との声が出発点となった。昨年夏、市内の各大学やいちい、東邦銀行、市による「お弁当プロジェクト」が発足。試食を重ねてかつの大きさや見栄えに改良を加え、商品化にこぎ着けた。
 パッケージに添付したしおりは福島学院大生がデザインし、品書きと開発の経緯などを記した。
 4日には東邦銀本店でお披露目会があり、学生らが弁当に込めた思いなどを発表。試食した木幡浩市長らから「最後までおいしく食べられる」「酒のつまみにもなる」と絶賛された。
 プロジェクトに参加した七島海希さん(13)=角川ドワンゴ学園N中等部2年=は「震災で支援してくれた県外や海外の人に弁当を通じて感謝の気持ちを伝えたい。福島の現状や魅力も知ってほしい」と語った。
 市内では来夏、東京五輪の野球・ソフトボール競技が予定される。学生らの発案で職場体験を通じて得た賃金を資金として、観戦客に弁当を無償提供する計画もあるという。
 税抜き1000円。市内のいちい、福島県観光物産館でも順次販売する。


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2020年07月06日月曜日


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