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「事前の備えが必要」「3密気にせず避難」東北3県知事が熊本豪雨で指摘

 熊本県南部を襲った豪雨被害について、岩手、宮城、福島3県の知事は6日の定例記者会見で、災害時の避難計画などの備え、新型コロナウイルス感染防止策の重要性を強調した。3県は近年、甚大な台風被害を相次いで受けている。全国知事会の要請を受けた場合を想定し、各県は応援職員の派遣など復旧支援の準備に入った。
 今回の豪雨で、熊本県の特別養護老人ホームの入所者14人が死亡した。2016年8月の台風10号では、岩手県岩泉町の高齢者グループホーム「楽(ら)ん楽(ら)ん」の入所者9人が犠牲となり、達増拓也知事は「岩手も同様の経験があるので、大変残念」と述べた。
 県によると、洪水や土砂災害の危険箇所に立地する社会福祉施設のうち、避難確保計画の策定を済ませたのは今年4月1日時点で81.9%。達増知事は「計画策定や日頃の訓練で、いち早く避難できるようにする必要がある」と指摘した。
 宮城県の村井嘉浩知事はコロナ禍での災害避難の在り方に言及。「コロナよりも、大災害の方が命の危険度が高い。まずは『3密』を気にせず避難し、命を守ることを優先してほしい」と強調した。
 県は新型コロナに対応した避難所の運営指針を各市町村に示した。村井知事は「指針に基づき3密対策を順次取るので、粛々と従ってほしい」と呼び掛けた。
 「(昨年の)台風19号とその後の大雨被害が思い浮かび、わがことのように心が痛む」と心境を語ったのは福島県の内堀雅雄知事。避難時の感染症対策について「各自治体には旅館などを活用し、避難先を増やす対応に取り組んでもらっている」と説明した。


2020年07月07日火曜日


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