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仙台・朴沢学園所有の裁縫資料、市文化財指定へ 型紙や道具3956点

裁縫学習資料の一つで、授業で使われた裁縫道具(市教委提供)

 仙台市文化財保護審議会は6日、学校法人朴沢学園(青葉区)が所有する明治10年代〜昭和30年代の裁縫学習資料3956点を市文化財に指定するよう市教委に答申した。29日の定例教育委員会で答申通り決まる見通しで、約2年半ぶりの市文化財の指定となる。

 朴沢学園は1879(明治12)年に開学した裁縫学校「松操私塾(しょうそうしじゅく)」を前身とする。裁縫学習資料は当時、授業で使用した型紙や裁縫道具、衣服の構成や布の裁ち方を勉強した資料、ミニチュアサイズで製作した着物やはかまなどがある。
 卒業生や親族らが寄贈し、朴沢学園に保管されている。明治、大正、昭和の時代ごとに裁縫技術の習得過程をたどれる資料で、裁縫教育の先駆的役割を果たした学校の特徴も分かる。
 市は2011年、松操私塾が独自に開発した教科書、掛け図など朴沢学園が所有する裁縫教育資料557点を市文化財に指定した。今回の裁縫学習資料と合わせると、授業で使われた道具などが一式そろう。
 市教委文化財課の担当者は「裁縫の全ての学習過程が分かる資料が残るのは全国的に珍しい」と話す。
 審議会はこのほか、東照宮の別当寺の仙岳院(青葉区)が10年まで所有した市文化財の彫刻「宝冠阿弥陀如来坐像」に関し、所有権の移転登記が完了したとして、文化財登録を取り消すことも答申に盛り込んだ。


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2020年07月08日水曜日


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