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丸森の河川砂防工事、5年後の完了見込む 台風19号

内川に完成した床固工

 昨年10月の台風19号で氾濫した宮城県丸森町の河川で、二次災害を防ぐための緊急的な砂防工事が一部完了し、東北地方整備局が9日、現場を報道陣に公開した。台風シーズンまでに安全度を被災前の状態に近づけられるよう、土砂が堆積した河川の掘削など本格的な復旧工事をさらに進める。
 緊急砂防工事として、川底の勾配を緩やかにして土砂の流出を防ぐ「床固工(とこがためこう)」を内川、新川、五福谷川に1基ずつ設けた。土石流や流木をせき止める「強靱(きょうじん)ワイヤネット工」も4カ所に計6基を造った。今年1〜6月にこれらの工事は完了。今後、強靱ワイヤネット工の近くにそれぞれ砂防ダムを整備する。
 この日公開されたのは、滝原地区を流れる内川の床固工。幅約63メートル、高さ約5メートルで、約1100個のコンクリートブロックを積み重ねた。
 3河川は県の管理だが、安全度を高める改良復旧工事は国が代行している。周辺の住宅が浸水被害を受けた五福谷川の掘削工事現場も公開され、東北地方整備局宮城南部復興事務所(丸森町)の担当者は「従来の流下能力に戻すことが最優先」と説明した。堤防の強化なども含め、5年程度での工事完了を見込む。
 同事務所の吉田良勝副所長は「上流の床固工が土砂を止め、下流の工事を守っている。一日でも早く地域の安全を確保できるよう努める」と話した。


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2020年07月10日金曜日


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