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新人そば職人、心を込めて「3たて」提供 富谷・カルラ

小気味いい音を立てながら手際よくそばを切る佐藤さん
佐藤海那さん

 「和風レストランまるまつ」などを展開するカルラ(宮城県富谷市)に、今春高校を卒業した女性がそば打ち職人として入社した。同社の職人は3人目で、女性は初。その腕前でベテラン職人からも「即戦力ルーキー」と太鼓判を押され、丹精込めたそばを客に提供している。

 本社敷地内にあり、日本庭園を眺めながら食事を楽しめる「寿松庵」本店。客席からガラス越しに見えるそば工房で、仙台市出身の佐藤海那(みな)さん(18)が繊細かつ手際よく、そば打ちの工程をこなしていく。
 佐藤さんは仙台大明成高調理科3年だった昨年8月、東京で開かれた「そば打ち甲子園」と呼ばれる全国高校生そば打ち選手権大会の団体部門で、出場33校中7位の入賞を果たしたメンバー。そば打ち検定の初段も持つ。
 高校2年の時、「和の文化」の学習で初めて「そば打ち」に触れた。その後、練習のため訪れたそばどころの山形県で楽しさに魅了され、本格的にそば職人を目指すようになったという。
 おいしいそばの3条件は「挽(ひ)きたて、打ちたて、茹(ゆ)でたて」の「3たて」と言われる。佐藤さんは「そばの質を一定に保つため、毎日の湿度に応じた加水量の調整が難しい」と苦労を語る。
 同社の伊藤真市専務(61)は「暗いことが多いコロナ禍の時代に、創業110年のそば屋の伝統を引き継ぐ若者が出てきたのはとても明るい話題」と喜ぶ。
 佐藤さんは「自分が打つそばで人を笑顔にさせたい。夢は独立して店を持つこと」と胸を膨らませる。


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2020年07月09日木曜日


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