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仙台空襲75年、平和への願い新た 戦災復興展が開幕

防空壕のパネル展示に見入る来場者=10日午前10時30分ごろ、仙台市青葉区の戦災復興記念館

 1399人の命が奪われた1945年の仙台空襲から75年を迎えた10日、仙台市青葉区の戦災復興記念館で、空襲の記憶を伝える市主催の「戦災復興展」が始まった。新型コロナウイルスの影響で、空襲体験の語り部活動や平和祈念コンサートを中止したが、例年は10日程度の開催期間を8月31日まで大幅に延長した。入場無料。
 企画展「戦時下の東北学院」は、授業や学徒動員の様子をつづった学生の手紙、戦後間もなく宣教師が撮影した市中心部の写真などをパネルで紹介。特別展「がけっぷちの防空壕(ごう)」は市内各地の崖に掘られ、今も残る横穴式防空壕を約20点の写真と共に解説する。
 会場では仙台在住のシンガー・ソングライター伊東洋平さん(39)が制作し、平和への願いを込めた楽曲「優しさの色の歌」の動画を上映。歌詞の基となった市内の児童711人が寄せた戦争や平和に関するメッセージの一部を掲示した。
 企画展を見た太白区の会社員大槻暁彦さん(46)は「学生は今も昔も変わらないが(75年前は)その頭上に焼夷(しょうい)弾が降り注いだ。いざ戦争になれば、同じ悲劇が降りかかると自覚しなければいけない」と語った。


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2020年07月10日金曜日


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