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復興の歩みを児童に解説 仙台市職員が出前授業

震災の教訓を伝える市の取り組みを児童に説明する大沢さん=仙台市青葉区の東二番丁小

 東日本大震災の記憶と被災地の復興を学んでもらおうと、仙台市職員による小学生対象の初めての出前授業が10日、青葉区の東二番丁小であった。震災発生時は2、3歳だった6年生21人を前に、防災環境都市・震災復興室主事の大沢祐人さん(29)が、市の震災後のまちづくりを解説した。
 大沢さんは沿岸部にかさ上げ道路「東部復興道路」を整備する際、津波の専門家や住民の指摘でルートを変えたことを説明。「さまざまな意見を取れ入れ、市民の命と暮らしを守るまちづくりを進めた。仙台の復興と防災は海外の関心も高く、多くの視察を受け入れている」などと語った。
 遠藤稜空(りく)君(11)は「震災で多くの人が亡くなり、生きているだけで幸せだと思った」と語り、加藤苺(まい)さん(11)は「大人になっても震災を忘れないように伝えていきたい」と話した。
 6年生は震災発生時はまだ幼く、ほとんど何も覚えていない世代。記憶や教訓を継承するため、昨年は震災遺構の荒浜小(若林区)を訪れ、防災を勉強した。
 出前授業は昨年8月、市と市教委、宮城教育大が結んだ連携協定の一環。6年担任の武田直樹教諭(36)が宮教大教職大学院に在籍している縁で実現した。


2020年07月11日土曜日


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