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トイレ新様式を積極提案 仙台の水道工事会社、感染拡大踏まえ「環境整備と宣伝を一気に」

泰光住建が個室ごとデザインを手掛けたアートレッタの一例

 装飾便器「アートレッタ」を手掛ける水道工事会社の泰光住建(仙台市)は、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた「トイレ空間の新様式」を提案している。「トイレをきれいに使うことを当たり前に」というコンセプトはコロナ禍の今こそ求められる。赤間晃治社長は「環境改善と魅力ある場所づくりを一気に進めてはどうか」と呼び掛ける。
 アートレッタは独自の設計技術で特殊なフィルム加工によって装飾した便器。葛飾北斎の浮世絵をデザインした商品や、仙台市のスタジアム、ライブハウスなど人が集まる場所のトイレの装飾を手掛けてきた。
 美しいアートレッタを置けば、利用者がきれいに使い、ふたを閉めて流すよう促される−。同社はそんなトイレ空間を提唱する。排水や手洗い水栓を自動化して非接触の環境とし、空気清浄機も導入すれば感染リスクを一層抑えることができる。
 「感染防止対策は今後、事業者の当然の出費になる。同じお金をかけるなら、アートレッタで空間ごとデザインすれば取り組みを『見える化』でき、集客に向けた宣伝にもなる」と赤間社長は説明する。
 アートレッタは東日本大震災後、被災したトイレの復旧工事に奔走する中で生まれた。同社はアートレッタを通じたトイレ空間の価値向上を目指し、海外でのブランド化を模索。2017年に世界の約3000社が集まるパリの展示会に出展して以降、年に計3〜4カ月渡欧して販売店やアーティストとのつながりを広げてきた。
 ただ、新型コロナの拡大で今年3月以降は出入国が制限された上、東京五輪・パラリンピックが延期となり、構想は足踏みを余儀なくされた。パートナー契約を結んだ南仏のインテリアデザイン会社とは将来を見据えた協議を続けつつ、国内での協業も改めて探る。
 赤間社長は「新型コロナにより、アートレッタのコンセプトを共有できる可能性が広がったとも言える。東北からトイレの新様式を発信したい」と話す。連絡先は泰光住建022(378)4543。


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2020年07月13日月曜日


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