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名取市長に山田氏再選 均衡ある発展・継続期待 ポスト復興、課題は山積

支持者とグータッチを交わす山田氏=12日午後10時30分ごろ、名取市増田の事務所

 12日に投開票があった宮城県名取市長選は、無所属現職の山田司郎氏(57)=自民・立憲民主・公明推薦=が、無所属新人の大久保三代氏(43)に圧勝し、再選を決めた。東日本大震災の復旧・復興ハード事業がほぼ収束し、ポスト復興期のまちづくりが問われる選挙で、市民は市政継続を選んだ。(1面に関連記事)
 今回は事実上の信任投票だった。与野党3党が相乗りで山田氏を推薦し、市議21人のうち15人による「応援する会」が選挙戦を手厚く支えた。山田氏は過去最低の投票率にもかかわらず、初当選した前回に次ぐ歴代2位の票を得た。
 山田氏が繰り返し訴えたのは、市内の均衡ある発展だ。市が3月末に震災からの「復興達成」を宣言し、市政が大きな転換期を迎える中、復興事業の陰で取り残されがちだった各地域の課題を直視する姿勢に、幅広い支持が集まった。
 一方で、「夢物語もあった」(ベテラン市議)といわれる前回の一部公約を軌道修正した点は見逃せない。象徴的なのは仙台市地下鉄の南進だ。4年前の目玉だったが、「この10年間ではできない」と述べ、構想を大きく後退させた。
 中学3年を対象に本年度始まった学校給食費の段階的無償化も、今回の政策集から外した。新型コロナウイルス感染拡大の影響に加え、市議の間で将来的な財政圧迫への懸念が根強く、先行きは見通せない。
 初当選時に比べ、現実路線の色合いを濃くした山田氏。多様な地域課題が山積するポスト復興期に入り、思い描く将来像の実現にどう取り組むのか。2期目は真価が試される。
(解説=岩沼支局・小沢一成)

◎名取市長選開票結果(選管最終)

当 19,866 山田 司郎 無現(2)
   2,518 大久保三代 無新 


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2020年07月14日火曜日


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