宮城のニュース

角田市長に黒須氏初当選 安定望む民意「保守」選択 公約具体化進め実行を

初当選を決め、万歳をする黒須氏(中央)=12日午後10時30分ごろ、角田市角田の事務所

 12日に投開票が行われた宮城県角田市長選は、元市議黒須貫氏(55)=自民・公明推薦=が、元市議武田暁氏(45)、元市総務部長木村伸一氏(67)との無所属新人3人による混戦を制し初当選した。昨年10月の台風19号被害からの復興や新型コロナウイルス対策が争点だったが、明確な対立軸にはならなかった。立候補者の政治スタンスが有権者の主な選択肢となり、「保守系」を掲げる黒須氏が、安定を望む民意を引き寄せた。(1面に関連記事)
 黒須氏は、引退する現職大友喜助氏(69)の支援を得、告示後には自民党の国会議員や村井嘉浩知事が応援に駆け付けるなど、国、県とのパイプや市政の継承路線を市民に印象付けた。
 公約は「命」「子」「連」「業」とテーマ分けし、「幸せへの4つのクローバー」と銘打った。それぞれの項目に防災や子育て支援、産業振興、交通環境の充実化などの提言が並ぶが、他の立候補者の主張と似通う内容も多く、黒須氏が政策の独自性で評価を集めたとは言い難い。
 公約に市政刷新の要素を盛り込み、市の財政問題に切り込んだ武田氏との差はわずか616票。人口減少や台風被害、新型コロナ問題で地域が疲弊する中、市政に閉塞(へいそく)感を抱く民意が相当数あることが示された。
 幅広く民意を受け止め、イメージ先行型の公約をいかに具体化させるかが1期目から問われる。復興や施策の財源確保には国や県の後ろ盾が重要だが、市民が最も頼りにしたいのは身近なリーダーの実行力だ。
(解説=角田支局・田村賢心)

◎角田市長選開票結果(選管最終)

当 6,485 黒須  貫 無新(1)
  5,869 武田  暁 無新 
  2,746 木村 伸一 無新 


関連ページ: 宮城 政治・行政

2020年07月14日火曜日


先頭に戻る