
豪華絢爛、名家の至宝 リヒテンシュタイン展、仙台で開幕
欧州屈指の名家が400年以上かけて集めた珠玉の美術品を紹介する「ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」(宮城県美術館、河北新報社、東日本放送主催)が14日、仙台市青葉区の県美術館で開幕した。9月6日まで。
世界で唯一、君主の家名が国名になっているリヒテンシュタインはオーストリアとスイスに挟まれた小国。ペーテル・パウル・ルーベンス(1577〜1640年)と工房によるギリシャ神話の一幕を描いた油彩画「ペルセウスとアンドロメダ」など、豪華絢爛(けんらん)な126点を展示する。
開会式で、リヒテンシュタイン侯爵家コレクションのヨハン・クレフトナー・ディレクターが「壮大なシンフォニーではなく珠玉の室内楽のようだ。大きくはないが、一層ぜいを凝らした油絵を見ることができる」とメッセージを寄せた。
仙台市若林区の会社員秋田マキ子さん(73)は「人口3万8000人の小国でこれだけの美術品を所有していることが驚きだ。有田焼もあり、世界に通じる日本の美の感覚も素晴らしい」と話した。
午前9時半〜午後5時。8月10日を除く月曜と11日は休館。一般1500円、学生1300円、小中高生750円。連絡先は県美術館022(221)2111。
2020年07月14日火曜日