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旧門脇小で遺構整備始まる 石巻市、年度内完成目指す

震災遺構としての整備工事が始まった旧門脇小=14日午後3時20分ごろ

 東日本大震災の被災地で津波と火災の痕跡を唯一残すとされる宮城県石巻市の震災遺構、旧門脇小で14日、一般公開に向けた整備工事が始まった。市は2020年度内に整備を終え、21年度中に公開する方針。

 初日は現場事務所などを建てるため、旧校庭の整地や鉄板の敷設が行われた。
 計画では既存の鉄筋コンクリート3階の特別教室棟を増改築するほか、津波と火災の爪痕を伝える旧校舎の見学用に鉄筋3階の観察棟を新築する。旧校舎脇の体育館を改修し、震災時の避難生活を体験できる仮設住宅の実物や被災した消防車両などを展示する。
 市は当初、4月の工事着手を計画したが、業者の入札が3度不調となり、着工が遅れた。市震災伝承推進室の担当者は「予定通りの完成を目指す」と話す。
 旧校舎は幅が約107メートルある。一部市民から全体保存を求める声が出たが、市は維持管理費の抑制などを理由に中央部の約67メートルを残し、19年12月に校舎両脇を解体した。


2020年07月15日水曜日


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