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気仙沼「男山本店」営業を再開 震災で被災も現地復元、にぎわい戻る

1階の販売スペース。早速、買い物客が訪れた
再建された男山本店店舗

 東日本大震災で被災し現地で復元工事が進められてきた気仙沼市魚町の国登録有形文化財「男山本店店舗」が15日、9年4カ月ぶりに営業を再開した。店舗には早速、買い物客が訪れ、内湾地区のランドマークににぎわいが戻った。
 昨年5月に着工し、今月5日に完了した。木造3階、延べ床面積約233平方メートル。総工費約1億3000万円は国のグループ化補助金や、歴史的建造物の保存を目指す同市の一般社団法人「気仙沼風待ち復興検討会」の基金などを活用した。
 1階は販売スペースで、市産ひとめぼれを使った特別純米酒も限定販売。ラベルには再建店舗が描かれている。日本酒専用のサーバーを備え、試飲もできる。
 2階は会議室で、3階のギャラリーには被災前から再建までの工事過程を示すパネルを展示した。今後、港町として栄えた周辺地区の文化や歴史を伝える展示物も増やす方針。
 15日にあった竣工(しゅんこう)式には、取引先や工事関係者、住民ら約50人が出席。男山本店の菅原昭彦社長(58)は「支援に感謝する。新しい街と調和しながら、地域の歴史や文化を伝える拠点にしたい」と話した。
 店舗は1930年に建てられた。津波で流出した1、2階を再建、残った3階部分は保存し修復して全体を復元した。


2020年07月16日木曜日


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