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災禍越え再出発2度目 岩手・山田「鯨と海の科学館」一部再開

一部で展示を再開した「鯨と海の科学館」

 昨年10月の台風19号で被災し、休館していた岩手県山田町の「鯨と海の科学館」が15日、一部の展示を再開した。今年3月に予定していたが新型コロナウイルスの影響で延期されていた。東日本大震災後に再開した「7月15日」を2度目の再出発の日に選んだ。
 開館したのは2階建ての建物の1階部分。世界最大級のマッコウクジラの骨格標本(体長17.6メートル)を見学できる常設展示室がメインで、深海の様子を再現したスペースを新設した。
 科学館は捕鯨基地として栄えた山田町の歴史を背景に1992年に開館した。震災の津波で展示資料約1000点が流出し、2017年に再開した。台風19号では大量の土砂が流入。今年3月の一部再開に向け準備を進めていた。
 震災後から町などで復興支援活動を続け、同日来館した花巻市の会社員畠山吹雪さん(45)は「災禍からの復旧、復興の過程が分かる科学館をぜひ訪れてほしい」と呼び掛ける。
 湊敏館長(70)は「7月15日は特別な日で、今回もこの日に再開した。こんな時期だからこそ、ゆっくり時間をかけて地域や震災の歴史を学んでもらいたい」と話す。
 開館時間は午前9時〜午後4時。火曜休館(祝日は除く)。全館再開まで入館無料。連絡先は0193(84)3985。


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2020年07月16日木曜日


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