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山形大研究センターの機材、飯豊町に6月無償譲渡 町議会「バレー構想」不安視

 山形大が運営方針を再検討しているリチウムイオン電池研究拠点「山形大xEV飯豊研究センター」(山形県飯豊町)を巡り、飯豊町は15日、大学から既にセンターの機材を無償譲渡され、ベンチャー企業「セパレータデザイン」(同)に無償で貸していることを町議会で明らかにした。センターからの実質的撤退とも取れる大学の動きに、町議からは大学や山形銀行と産学官連携で進める「飯豊電池バレー構想」の今後を不安視する声が上がった。
 町が町議会全員協議会で経緯を説明した。町によると、大学はリチウムイオン電池の開発などに用いる機材約70点など所有分の全てを6月30日付で町に無償譲渡。町は譲渡された機材を7月1日付でセパレータデザインに無償で貸与した。機材の維持管理費は同社が支払う。
 説明後の質疑で、川崎祐次郎町議は「町は大きな投資を重ねてきた。山形大のフォローアップがないと困る。当初の予定通りセンターの活用を続けないと町民への背信だ」と指摘。古山繁巳町議も「機材使用の契約についても、書面などをきちんと管理してほしい」と注文を付けた。
 後藤幸平町長は「(研究の)実用化に向けた今後の展開など大学の考えもあり、無償譲渡はのまざるを得ない。当初の志が頓挫することがないよう進めたい」と理解を求めた。
 町はセパレータ社が入居を計画する町の貸工場に関し、来年4月とした稼働開始が工期の遅れなどを理由に来年度中にずれ込むとの見通しも明らかにした。


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2020年07月16日木曜日


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