
大漁期待 大海原へ 岩手・大船渡で大型サンマ船進水式
岩手県大船渡市の鎌田水産が大型サンマ船「第3三笠丸」(199トン)を新造し、気仙沼市の「みらい造船」で17日、進水式があった。同社のサンマ船団は新船を含め全6隻で国内最多。水揚げ量本州一を誇る大船渡のサンマ漁の一翼を担う。
式には関係者約90人が参加。神事の後、くす玉を割って航海の安全を祈願した。色鮮やかな約60枚の大漁旗が掲げられ、新船の完成に彩りを添えた。
同社が現在保有するサンマ船は、いずれも東日本大震災があった2011年以降に新造した。昨年10月に建造が始まった新船は、新型コロナウイルスの影響で当初より約3カ月遅れて完成した。
今季のサンマ漁は8月中旬に大船渡市の蛸ノ浦漁港から出港し、北太平洋で操業する。近年は不漁が続いており、同社の鎌田和昭会長(74)は「とにかく大漁を期待している。たくさんサンマを取ってほしい」と願った。
2020年07月18日土曜日