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福島第1処理水「慎重に検討を」 第5回意見聴取

 東京電力福島第1原発に放射性物質トリチウムを含む処理水がたまり続けている問題で、政府は17日、福島市で第5回の意見聴取会を開いた。出席者からは処理水の処分方法を慎重に決めるよう政府に求める意見が相次いだ。
 福島県議会の太田光秋議長や流通業界の関係者、避難指示が出た町村の住民ら7人が出席。処理水放出の賛否は明言せず、風評被害を懸念する声が多かった。太田議長は「多くの県民や国民の意見を丁寧に聞き、理解してもらった上で処理水の取り扱いを決めてほしい」と語った。
 ただ一人、明確に海洋放出に反対したのは、原発の廃炉状況を確認する福島県の廃炉安全確保県民会議メンバーの菅野良弘さん(川俣町)。「現在の福島の復興は政府の施策が成功したからではなく、県民の努力のたまもの。海洋放出をすれば10年の努力が水泡に帰す」と指摘した。
 座長の松本洋平経済産業副大臣は会合後、取材に「住民の率直な意見を聞くことができ、参考になる部分が多かった」と語った。今夏がリミットとされる処分方針決定時期に関しては「今後のスケジュールは示せない」と言及を避けた。


2020年07月18日土曜日


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