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富谷・旧佐忠商店 黒川地域初の国登録文化財に 旧街道と宿場の景観伝える

旧奥州街道に面して立つ店舗・主屋(左)と門

 全国の建造物196件を登録有形文化財にするよう文部科学相に求めた17日の文化審議会の答申では、宮城県富谷市富谷新町の旧佐忠商店(冨谷宿)も選ばれた。秋にも答申通り決まる。市によると、黒川地域で初めての登録有形文化財となる。

 登録されるのは明治後期建築の店舗・主屋と昭和前期の門。店舗は土蔵造り2階建て、主屋は木造平屋。店舗外壁に白しっくい塗りとなまこ壁、軒下には段差状の黒しっくい塗りが施され、屋根板を支える木を放射状に配列した「扇垂木(おうぎたるき)」風のつくりもうかがえる。
 隣接する門と併せて「重厚感のある街道景観」と評価された。
 旧佐忠商店は旧奥州街道の宿場町、富谷宿に江戸時代後期の天保年間に創業し、衣服にする布地や荒物などの商売を営んだ。現在は地場産品を扱い、富谷宿の史料も展示する。
 富谷宿開宿400年の年にも重なり、店主の佐藤紀雄さん(79)は「地域が繁盛していた頃の名残が残る建物。今後も歴史を調べ、ささやかでも展示していきたい」と話した。


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2020年07月21日火曜日


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