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行楽と感染防止の両立図る 鶴岡・湯野浜海水浴場で海開き

海の家の整備が進む湯野浜海水浴場=17日、山形県鶴岡市
緑色の海面着色剤が沖に向かって延び、発生が確認された離岸流=3日、山形県酒田市浜中(酒田海保提供)

 新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中、東北最大規模の湯野浜海水浴場(山形県鶴岡市)で17日、海開きがあり、感染防止と行楽の両立を目指す1カ月の海のシーズンが始まった。山形県庄内地方では海水浴場11カ所のうち4カ所が今夏の開設を見送っており、関係者は監視員のいない海岸での水難事故を警戒する。
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 海水浴場を見下ろす鶴岡市の湯野浜地区コミュニティーセンターであった海開き式は関係者約15人の出席にとどめ、市内の古刹(こさつ)善宝寺の僧侶3人が安全を祈願した。湯野浜温泉観光協会の筒井重浩会長は「開設と未開設のリスクを勘案し、開設を決めた。やるからにはコロナ禍の時代の模範になるような運営にしたい」と話した。
 感染対策として、駐車場利用者に名前や連絡先の記入を求め、砂浜にはコーンを10メートル間隔で並べて約2メートルのソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を確保しれもらう目安にする。シャワーを増設し、2軒ある海の家はテークアウトのみの営業とする。
 庄内地方で今夏開設される海水浴場7カ所は鶴岡市の湯野浜、由良、小波渡、酒田市の飛島、遊佐町の釜磯、西浜、十里塚。16日から順次開設され、利用は来月19日で全て終了する。
 新型コロナの影響で加茂レインボービーチ、三瀬海水浴場、マリンパークねずがせき(いずれも鶴岡市)、宮海海水浴場(酒田市)は未開設になったが、遊泳者の来場が懸念されるため、関係者が看板などで遊泳禁止を啓発する。
 今年閉鎖された酒田市の浜中あさり海水浴場では昨年8月の開設期間終了後、仙台市の大学生が遊泳中に死亡した。離岸流にさらわれたとみられ、酒田海上保安部が今月3日に現地で実施した調査でも3カ所で確認された。
 離岸流は、海岸に打ち寄せられた波が行き場をなくし、沖に戻ろうとする強い流れ。幅10〜30メートル、長さは10〜数百メートルになる。
 酒田海保の伊藤靖男交通課長は「離岸流はいつ、どこで発生するか分からず、監視のない海で泳ぐのはとても危険だ。昨年は海水浴場が開設された海岸でも今年が未開設なら遊泳しないでほしい」と呼び掛ける。


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2020年07月18日土曜日


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