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食品廃棄物で発電事業 仙台・蒲生で22年から JFEとJR東

仙台工場の完成予想図

 JFEグループの環境事業会社「J&T環境」(横浜市)とJR東日本などは21日、東日本大震災で被災した仙台市宮城野区蒲生北部地区で、食品リサイクル・バイオガス発電事業を2022年2月に始めると発表した。

 J&T環境、JR東、東京ガス、東北鉄道運輸(仙台市)の4社は19年11月、共同出資で「東北バイオフードリサイクル」(同)を設立。市が買い取った防災集団移転跡地の利活用事業に応募し、約1万1000平方メートルを借り受けた。
 1日最大40トンの廃棄物を処理できる工場を建設する。鉄筋2階、延べ床面積は840平方メートル。今年9月に着工する。
 JR仙台駅や駅ビル、ホテルの廃棄食品のほか、東北の食品工場からの産業廃棄物も扱う。生ごみとプラスチック容器などを分別する高性能の除去装置もあり、消費期限が切れた駅弁なども処理できる。
 微生物発酵のメタンガスで発電し、発電出力は780キロワット、年間発電量は一般家庭1500世帯分の約650万キロワット時を見込む。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づき、東北電力に9割を売電する。
 処理後の汚泥で肥料を作り、JR東グループの仙台ターミナルビル(仙台市)が若林区荒浜地区に21年3月オープンさせる観光果樹園での活用も検討する。
 JFEとJR東による食品リサイクル・バイオガス発電事業は、横浜市に続き2カ所目。J&T環境の担当者は「仙台工場は環境教育や防災拠点の役割も果たす」と説明し、JR東の担当者は「エネルギーの地産地消を目指して被災地復興に貢献したい」と話した。


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2020年07月22日水曜日


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