宮城のニュース

来春の公立高入試、社数理の出題範囲縮小へ 宮城県教委、休校長期化で

 宮城県教委は22日、新型コロナウイルス感染症に伴う臨時休校の長期化を踏まえ、来年3月の公立高入試の出題範囲を社会、数学、理科の3教科で縮小する案を高校入学者選抜審議会で明らかにした。審議会で異論は出ず、7月末までに正式決定する見通し。
 縮小する範囲は3教科とも中学3年の後半で学習する内容。社会は公民的分野の「私たちと国際社会の諸課題」、数学は「標本調査」、理科は第1分野「科学技術と人間」と第2分野「自然と人間」。
 中学3年間を通して学ぶ国語と英語は、特定の単元を除外するのが難しいため、縮小しないとした。
 県教委は6月末、県立と私立を除く中学198校にアンケートを実施。本年度は例年と同等の学習定着が見込めるかとの質問に、「やや難しい」(46.0%)「非常に難しい」(6.1%)で5割を超えた一方、「おおむね同等の定着が見込める」も42.9%に達し、意見が割れた。
 中学3年からの出題は82.8%が「出題範囲や出題方法に配慮が必要」と回答。「全ての内容を履修する計画だが、理解や定着に充てる時間が限られる」との理由に集約されており、県教委は入試で一定の配慮が必要と判断した。
 調査書の取り扱いを巡り、県教委は部活動の実績などの記載がないことで、生徒の不利益にならないように配慮する方針も示した。
 審議会委員長の柴山直東北大大学院教授(教育学)は「出題範囲を限定する案が示され、生徒や保護者が安心できることが一番だ」と指摘した。
 県教委は、2022年度の公立高入試1次募集の試験を3月4日に行う日程や、受験者数の減少に伴う志望者の全国募集の導入検討も報告した。


2020年07月23日木曜日


先頭に戻る