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東北の水門守る水位観測員 6県2157人、増水時に水門の開閉担う

定期点検で水門を閉める水位観測員の伊藤さん=大仙市

 全国で相次ぐ豪雨災害を受けて、東北の河川の水門に配置されている水位観測員が警戒感を強めている。6県の観測員2157人の多くは、東北地方整備局から委嘱された水門近くの住民。河川増水時の水位観測や水門の開け閉めなど重要な役割を担っており、有事に備える。

 秋田県大仙市大曲の中心部を流れる丸子川で17日、年1回の水門の定期点検があった。「二ツ森樋管」では、湯沢河川国道事務所(湯沢市)の職員が見守る中、担当する水位観測員2人がハンドルを回し、停電時の開閉動作を確かめた。
 伊藤三五郎さん(77)は観測員になって30年のベテラン。内水氾濫が起きやすい水門近くの住宅街に住む。「丸子川が増水した際に水門を閉めるタイミングが難しい。見極めが大切になる」と作業を説明した。
 水位観測員は2人一組で水門を毎月点検する。洪水時は30分ごとに水位を観測し、河川から宅地に逆流しないよう開閉操作をする。
 昼夜を問わない対応が必要で、同事務所によると、2017年7月に雄物川が氾濫した際は水門で連続52時間作業した水位観測員がいたという。
 東北の1級河川12水系には約1300カ所の水門がある。佐藤隆夫河川管理課長は「今月発生した九州の豪雨では、想定していないような水位の上昇が見られた。水位観測員には安全を確保しながら対応に当たってほしい」と話した。


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2020年07月26日日曜日


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