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ジャコウアゲハ100〜200匹確認 登米・北上川で発生10年ぶり

ジャコウアゲハの雌(上)と雄(下)=20日、登米市登米町の北上川河川敷(とよま自然クラブ提供)

 アゲハチョウ科のチョウの一種ジャコウアゲハが、宮城県登米市内の北上川で生息しているのを、地元の自然観察団体が見つけた。発生は10年ぶりという。雄と雌で見た目が全く違い、河川敷をひらひらと華麗に舞う姿をひと目見ようと、愛好家らが観察に訪れている。
 ジャコウアゲハが見られるのは同市登米町の北上川に架かる登米大橋の上流約200〜300メートルの右岸地点(地図)。7月中旬、河川敷の草むらなどで雄と雌の成虫が飛び交う姿を、自然観察団体「とよま自然クラブ」の会員が発見し、およそ100〜200匹の生息を確認した。
 クラブによると、ジャコウアゲハは本州から南西諸島に生息し東北では岩手や秋田が北限とされる。羽を広げた大きさは約8〜10センチ。雄は光沢のある黒色で後羽の下部に赤い斑紋があるのが特徴、雌は黄色がかった灰白色で雌雄の判別がしやすい。
 幼虫がウマノスズクサというつる草を好んで食べるため、発生には餌となるこの草が自生していることが前提条件になるという。
 世話人の西條正典さん(69)は「河川の除草時期がずれたためか、今年はウマノスズクサがたくさん生えており、発生に適した環境になっている。黒い雄に比べ黄色い雌が2〜3割と少ないのが今年の特徴。年3回ほど羽化する時期があるので、生態の観察を続けたい」と話している。


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2020年07月27日月曜日


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