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登米総合産業高体罰 生徒側が元コーチ提訴 「悪口、暴行でPTSDに」

 登米総合産業高で2018年、部活動中に社会人コーチの30代男性が男子生徒=当時1年=に体罰をした問題で、コーチの言動や暴行が原因で精神疾患を発症したとして、生徒と保護者が男性に約300万円の損害賠償を求める訴えを、仙台地裁古川支部に起こした。提訴は6日付。

 訴えによると、生徒は中学1年だった15年から、登米市のスポーツ少年団のコーチだった男性に指導を受けた。男性は同年夏ごろ、生徒を「サル」と呼ぶようになった。
 男性は18年度、同じ競技で産業高の部活動コーチを務め、生徒を「こいつサルだから何をやってもいい」と紹介。同年10月中旬の部活動で、男性が生徒の肩を殴ったり、脚を蹴ったりするなどしたとしている。頭や腹などを殴る行為は日常的になり、「うそつき」などとの悪口を他の部員に言い触らしたともしている。
 生徒は高校2年の春ごろ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症。秋ごろから早退や欠席が続き、今年4月に転校した。
 保護者によると、生徒は「やめてください」「僕はサルじゃない」と何度も申し入れたが、聞き入れられなかった。顧問教諭に相談しても、やまなかったと主張している。
 生徒から調査の申し出を受けた県教委は19年10月、男性の行為を体罰と認定し、当時の校長は保護者に謝罪。県教委は20年1月、第三者委員会を設置し、男性の体罰や学校側の対応を調査している。
 男性は、河北新報社の取材に「体に触れたり、からかったりしたのはスキンシップやコミュニケーションのつもりだったが、体罰と認定されてしまった。部活動で生徒がやってはいけないルール違反をしたので、強く指導したことはあったが、殴る蹴るなどの暴行は一切していない」と主張し、争う構えを見せている。


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2020年07月29日水曜日


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