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大雨、東北日本海側で避難指示続々 東北道、福島でのり面崩落

のり面が崩れ、土砂に巻き込まれたトラック=28日午後3時すぎ、福島県国見町の東北道下り線(読者提供、写真を一部加工しています)

 27日夜から28日にかけて東北地方は日本海側などで大雨となり、河川の氾濫や土砂崩れが相次いだ。宮城、秋田、山形、福島各県を中心に一部自治体が避難を呼び掛けた。避難所では新型コロナウイルスに備えて職員が対応に追われたほか、交通機関にも影響が出た。
 山形県内では山形、鶴岡など10市町村で避難指示が出た。県内125カ所に避難所が開設され、午後7時現在、1000人以上が身を寄せたとみられる。土砂崩れにより西川町大井沢地区の84世帯187人が孤立状態となった。
 大江町では町役場近くの最上川があふれ、付近の住宅が浸水した。町の担当者は「山形、新潟両県に戦後最悪の被害が出た羽越水害(1967年)に匹敵する、という住民もいる」と嘆いた。
 秋田県内でも秋田、由利本荘、大仙3市で合わせて12棟が床上浸水し、29棟が床下浸水した。山形県も被害状況を確認中だ。
 新型コロナ対策も求められた。福島市は25カ所に避難所を開設し、松川に近い市信陵学習センターは高齢者と妊婦、体調不良者、一般用と3室を設けた。
 職員はフェースシールドと手袋を着用し、避難者の体温測定や問診に当たった。避難した高齢女性は「問診に手間がかかったが、致し方ない」と話した。
 他の自治体も、避難者にマスクや体温計を持参するよう呼び掛けた。昨年10月の台風19号で被災した宮城県丸森町では避難者同士が間隔を開けるよう注意を払った。大張まちづくりセンターに避難した女性(72)は「夜遅くに移動するのは危険なので避難所にいたい」と不安そうだった。
 土砂崩れも発生した。28日午後2時55分ごろ、福島県国見町の東北自動車道下り線国見−白石インターチェンジ(IC)間でのり面が崩落し、走行中の大型トラックが巻き込まれた。
 立ち往生した仙台市青葉区の男性会社員(56)は「崩れた斜面を水が勢いよく流れていたから、だいぶ雨が降ったのだろう」と話した。
 日本海沿岸東北自動車道上り線でものり面が崩れ、大内ジャンクション−本荘IC間も上下線が通行止めになった。


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2020年07月29日水曜日


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