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東陵、夢破れる 注目の左腕散る 高校野球宮城大会

仙台―東陵 4回裏仙台2死三塁、金井(手前)の内野安打で失点し、肩を落とす東陵先発の佐藤柳

 東北地区高校野球宮城大会は30日、石巻市民球場で準決勝2試合があった。仙台育英は仙台一を7―1で、仙台は東陵を4―1で下し決勝に進んだ。決勝は8月1日午前10時から、仙台市宮城野区の楽天生命パーク宮城。

 今大会最注目の左腕が散った。東陵は佐藤柳が仙台打線につかまって四回途中4失点で降板。準々決勝まで31回無失点だった抜群の安定感は消えていた。
 2巡目の三回、2死二塁から加藤、大久保に連続適時打を浴び、スコアボードに「2」がともった。高めに抜ける直球を見切られ、甘く入った球を一振りで仕留められた。「ガツンというより、パチンと合わせられた」(東陵・千葉監督)。大会を通じて長打は1本も許さなかったが、野手の間をしぶとく抜かれた。
 体の柔らかさを生かした投球が武器だ。上半身が壁となって左腕が隠れ、球の出どころが見えづらい。1巡目こそかわせたが、その後は相手打者にタイミングを合わせられた。本人は「ストライクとボールがはっきりしてしまった。自分が投げ切ったと思った球を打った相手が一枚も二枚も上手」と潔かった。
 連投は今大会初めて。6月後半から練習試合で経験してきたが、公式戦は別だ。仙台商、東北と難敵を破ってきただけに「体力だけでなく、精神的な疲れもあっただろう」と千葉監督はかばう。プロ入りを目指す左腕は「直球だけでは通用しない。何かあと一つ二つ自信を持てる球を磨きたい」と前を向いた。
(剣持雄治)


2020年07月31日金曜日


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